帽子 ファッション辞典
アイビーキャップ
アイビーキャップとは、ハンティングキャップ型の帽子を指す。
山部が1枚の布でできており、レジメンタルストライプを配した生地で作られ、後部にはバックストラップと呼ばれる尾錠(びじょう)が付けられることが特徴として挙げられる。
アフロキャップ
アフロキャップとは、アフロヘアに似せて作られた帽子。
帽子であるが、カツラをかぶっているようにみえる。
パリコレクションで、クロードモンタナやクロエが発表して注目を集めた。
アポロキャップ
アポロキャップとは、アポロ宇宙船基地(NASA)から地球に帰還した宇宙飛行士に贈られた帽子を商品化したもの。
フェルト製の野球帽型で、つばと前部に刺繍が施してあり、紺色、赤色、緑色などが一般的。
この「アポロキャップ」という名称は日本特有のものである。
イートンキャップ
イートンキャップとは、イギリスの名門校である「イートンカレッジ」の大学生が用いる制帽のこと。
また、イートンカレッジの学生が用いる、ドレッシーな黒のシルクハットのことは「イートンハット」と呼ばれる。
ウォーワーカーズキャップ
ウォーワーカーズキャップとは、兵士たち(ウォーワーカーズ)が戦場で用いる、日よけの布を脇に垂らした軍帽のことを指す。
ウォーワーカーズキャップのデザインは、婦人用の帽子にもデザインの一部として取り入れられることもある。
オペラハット
オペラハットとは、オペラを観劇する際に男性が着用した帽子で、シルクハットの一種。
クラウン(山部)がバネ仕掛けで折りたたむことが可能になっていることが特徴として挙げられる。
オーバーサイズキャップ
オーバーサイズキャップとは、通常よりも大きいサイズで作られた帽子のこと。
スポーツキャップの場合はクラウン(山部)を大きく作り、ハットの場合はブリム(つば)の部分をできるだけ大きくするデザインなどが特徴となる。
素材は、ツイード、ベロア、カシミアなどが用いられることが多い。
オーバーシーズキャップ
オーバーシーズキャップとは、アメリカ陸軍の海外派兵用制帽のこと。
前後に長く、ひさしの無い小さなキャップのことで、折りたたみが可能なデザインとなっている。
カーキ色のウール地で作られることが一般的。
カクテルハット
カクテルハットとは、カクテルドレスと一緒に用いられる帽子を総称したもの。
様々な素材・デザインで作られているが、全体的に小型で装飾的なものが多い。
光沢のある素材、羽、造花、ビーズなどを施したもの、ドレスと同じ生地でつくられたものなどが代表的なものとして挙げられる。
カサブランカ
カサブランカとは、丸型のクラウン(山部)と端が下へ向いた大きなつばが特徴的な婦人用の帽子を指す。
これは、ストローなどの素材でつくられるもので、主に夏用とされる。
この名称は、モロッコの港町であるカサブランカ名前にちなんで付けられたもの。
カスケット
カスケットとは、前ひさしだけが付いた帽子を総称したもの。
クラウン(山部)が平たく、比較的柔らかい布でできていることが特徴として挙げられる。
キャスケットと呼ばれることもある。
カブリオレ
カブリオレとは、折りたたみ式の大きなフードのような婦人用の帽子のことを指す。
これはルイ16世の時代に流行したもので、馬車の幌(ほろ)のようなデザインがをしていることから、「ガブリオレ」(幌付きの1頭立ての二輪馬馬車)の名前が付けられた。
ロココ時代に多く見られた、高く結った髪の毛が崩れないように帽子そのものが高くつくられており、幌を折りたたむことができる。
カロ
カロとは、軍隊の用語で「略帽」の俗称、または「ケピ」と呼ばれる帽子のクラウン(山部)を意味するもの。アメリカ軍のGIキャップによく似た角形の形が特徴とされている。
>>カロについての用語解説を読むカンカン帽
カンカン帽とは、頭頂部を水平にした円筒形のクラウン(山部)と、水平なつばを特徴とした麦わら帽子のこと。
一般的には黒いハットバンド(リボン状の帯)が巻かれ、夏の正式な紳士帽として用いられた。
カンカンという名称は、つばが硬くつくられたことから、その状態を表現して呼ばれたものとされている。
カンカン帽の女性用の帽子のことは、フランス語で「キャノチエ」と呼ばれる。
ガルボハット
ガルボハットとは、波打つような幅の広いつばのデザインが特徴の帽子。
顔にかげりが出るように斜めにかぶられていたもので、1930年代の代表的な女優であるグレタガルボが好んでかぶっていたことから、この名前が付けられたとされている。
キャップ
キャップとは、頭部にフィットするデザインの縁がない帽子を総称したもの。
ベースボールキャップやジョッキーキャップなどのようにつばが一部につくものもある。
キャロット
キャロットとは、頭にフィットしたデザインのつばが無いおわん形の丸帽のこと。
カトリック僧がかぶる球帽として知られるもので、英語で「スカルキャップ」と呼ばれるものと同じものを指す。
クエーカーボンネット
クエーカーボンネットとは、クエーカー教徒の夫人がかぶる、頭にフィットしたデザインのボンネット(耳からかぶる種類の帽子)のこと。
ドレスと共布で作られるものが多く、フリル飾りが付いた白いキャップの上からかぶるもの。
クルーハット
クルーハットとは、白いコットン地や生成りのリネン地などで作られた、つぎはぎのある帽子を指す。
ステッチ飾りが施された、少し垂れたデザインのブリム(つば)と、8枚はぎまたは6枚はぎの丸型のクラウン(山部)が特徴として挙げられる。
キャンポベローズと呼ばれる場合おあり、これはフランクリンルーズベルト大統領の別荘地で有名な、カナダのキャンポベロ島にちなんで付けられた。
日本では幼稚園児がかぶる黄色い帽子が一般的によく知られている。
クロッシュ
クロッシュとは、クラウンが釣り鐘のような形をした帽子を総称したもの。
つばがやや下向きになっているものが多く、額をすっぽり隠すように目深にかぶられた。
クロッシュとは「鐘」を意味するもので、帽子のデザインが鐘の形に似ていることから名付けられた。
コサックキャップ
コサックキャップとは、毛皮やフェルトで作られたもので、クラウン(山部)が高く、つばの無い帽子のこと。
ロシアのコサック兵などによってかぶられた帽子。
ゴブハット
ゴブハットとは、アメリカ海軍の水平がかぶる白いキャンパス製の帽子のこと。
つば全体が折りかえった形で小さいデザインが特徴的。
ゴブとは「水兵」を意味するもので、セーラーハットとも呼ばれる。
サイクルキャップ
サイクルキャップとは、前びさしの付いた短い帽子のことで、自転車に乗る人がかぶるもの。
また、サイクルキャップとは別に、自転車競技の選手がかぶる短い前びさしが付いたヘルメット型のものもあり、トライアスロンヘルメットとも呼ばれる。
空気抵抗が少なく、前傾姿勢でも疲れないつくりになっている。
サファリハット
サファリとは「狩猟旅行」を意味するもので、一般的にサファリハットとはアフリカの動物狩りなどの際に用いられる帽子を総称するものである。
厚手のコットン生地やフェルトなどによって作られているものが多く、デザインは様々。
サファリキャップ、ブッシュハット、アドベンチャーハットなどの名称で呼ばれることもある。
サポーターズキャップ
サポーターとは「支持者、応援する人」という意味を持つ言葉で、サポーターズキャップとはこの「支持者」たちがかぶる帽子のこと。
特定の人を支持する人たちがかぶるものや、特定の集団を支持する人たちがかぶる帽子のこと。
Jリーグなどのサポーターや、野球のサポーターがかぶる帽子などもサポーターズキャップで、応援するチームのマークやチームカラーが用いられることが多い。
サンバイザー
サンバイザーとは、前びさし(バイザー)とそれを留めるヘッドバンドで作られた帽子で、クラウン(山部)がないのが特徴とされている。
スポーツで用いられる、緑色や青色などの透明なプラスチックを付けたものがよく知られているが、現在では革、綿などの様々な素材で作られたものもあり、日常のファッションとして取り入れられている。
サンシェイド、サンシールド、バイザーキャップ、ポストマンズキャップなど、別称が多い。
シルクハット
シルクハットとは、男性の最上級の礼装時に用いられる帽子で、頭頂部が平らな円筒状の高いクラウン(山部)と、両脇がやや反り返った比較的狭いブリム(つば)が特徴とされるもの。
モーニングコートや燕尾服と一緒に用いられる帽子で、男性の最高の帽子であることからハイハット、トップハット、トッパーなどと呼ばれる。
オペラハットやジョンブルハットなどの種類がある。
ジョッキーキャップ
ジョッキーキャップとは、競馬騎手が用いるヘルメット型の丸帽のことを指す。
布、または革で作られた、クラウン(山部)が少し深めのもので、前びさしが少し長いのが特徴として挙げられる。
競馬騎手がかぶるものは、騎乗する枠順によって、それぞれ決められた色布を帽子の上にかぶせているが、これは、レース中の識別を容易にするためである。
ジョンブルハット
ジョンブルハットとは、1860年代後半と1890年代に流行したシルクハットの一種。
当時の一般的なシルクハットのクラウン(山部)の高さが約30cmあったのに対して、このジョンブルハットは約15cmと低いデザインであったことが特徴として挙げられる。
ジョンブルハットはアメリカでの名称で、「典型的英国人」という意味を持つ。
イギリスでは「ミューラーハット」と呼ばれた。
スカルキャップ
スカルキャップとは、頭にフィットしたおわん型の帽子のことを指す。
絹や毛糸などを用いて作られるもので、本来は聖職者や老人用の室内帽として用いられていたものだが、現在では様々な素材、デザインが普及しており、若者を中心に人気の高い帽子の一つとなっている。
ストローハット
ストローハットとは、麦わら(ストロー)で作られた帽子を総称したものである。
日本では麦わら帽子が一般的だが、英語ではカンカン帽を指すことが多い。
スナップブリム
スナップブリムとは、ブリム(つば)の縁が弾力性に富んでおり、折り曲げたり下げたりすることが可能なものを指す。
スナップとは「パチンと折り曲げる」という意味を持つ。
セーラーキャップ
セーラーキャップとは、水兵帽のことを指す。
ブリム(つば)が付かず、クラウン(山部)に少しボリュームをもたせたデザインと、後ろに付けられたリボン飾りが特徴として挙げられる。
各国の海軍が用いているもので、バンドの部分には軍の名前等が入っている。
ソフトハット
ソフトハットとは、柔らかなフェルト生地で作られたもので、形を自由に変えることができる。
そのため、アメリカでは「スナップブリムハット」(つばが弾力性に富んで上げ下げが簡単な帽子)と呼ばれる場合もある。
また、クラウン(山部)の中央にクリース(折り目)を付けたものが多いことから、センタークリースと呼ばれることもあるが、その場合はこの帽子だけでなく、この種類のものを指す場合が多い。
日本で「中折れ帽」と呼ばれるもの。
タモシャンター
タモシャンターとは、スコットランドの高地人があぶるベレー帽を大型にした帽子。
頭頂部には毛糸のポンポン飾りが付けられ、素材はウール地であることが多い。
スコットランドの詩人ロバートバーンスの詩の題名とその主人公の名前「タモシャンター」に由来する。
タンバリンブリム
タンバリンブリムとは、楽器のタンバリンのように平らな円形のブリム(つば)を特徴とする婦人用の帽子のことを指す。
幅広いブリムが水平に付けられている。
ターバン
ターバンとは、インドや回教徒の男性が頭に巻く布、または、このターバンに似せて布に襞(ひだ)を寄せて作られた帽子のことを指す。
ターバンは、暑熱をよけたり、髪の乱れを防ぐ役割を持つ。
また、巻き方、形、色、装飾の違いなどによって民族や職業、身分などを現すものとして用いられている。
ダッチボーイキャップ
ダッチボーイキャップとは、オランダの船員帽のことで、短い前びさしが付いた学生帽のような帽子を指す。
ダッチボーイキャップに似たような帽子がモッズルックに取り入れられたことから、モッズキャップとも呼ばれた。
チームキャップ
チームキャップとは、スポーツチーム特有の帽子を指すもの。
プロバスケットチーム等のチームキャップが人気が高く、ヒップホップ系の若者たちなどに多く用いられる。
テンガロンガット
テンガロンガットとは、両横が巻き上がった幅広のつばと、中折れ型の高いクラウン(山部)が特徴の帽子。
カウボーイハット、ウエスタンハットと呼ばれることもあり、テンガロンとは水が10ガロン入るほど大きい帽子、という意味に由来する。
ディアストーカー
ディアストーカーとは、ひさしが前後に付き、両側にイヤーフラップ(耳あて)が付いた特殊な形のイギリス的なカントリー帽子のこと。
通常、イヤーフラップは頭の上で結ぶもので、コナンドイルの小説の主人公である「シャーロックホームズ」のトレンドマークとしても有名である。
トライアスロンヘルメット
トライアスロンヘルメットとは、トライアスロンの自転車レースの際に多く用いられるヘルメットのことを指す。
軽量で、空気抵抗を減少させるために頭の形にそった形をしており、あごにかけるバンドが付いているのが特徴。
トーピー
トーピーとは、アフリカやインドなどの熱帯地方で、太陽の直射を防ぐために用いられる防暑帽の一つ。
アフリカの探検隊などがかぶっているヘルメット型の帽子が有名で、インド産のソーラという植物の髄(ピス)を用いていることから、ソーラトピー、ピスヘルメットなどと呼ばれる場合もある。
表面が木綿布で覆われて、つばが狭く、つばの上は布を幾重も重ねて折りたたんだようなデザインが特徴とされている。
トーピー型のヘルメットで、断熱材にコルクを用いたものをコークヘルメットと呼ぶ場合もある。
ナポレオンハット
ナポレオンハットとは、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトが愛用していたことで知られる帽子をモチーフとした帽子のことを指す。
正式なものは、トリコルヌと呼ばれる三角帽の省略形として、18世紀の終わり頃に現れたビコーン(二角帽)が原型となっており、縁が前後とも垂れ下がって左右に2つの角をかたどった独特のデザインをした帽子となっている。
ハンティングキャップ
ハンティングキャップとは、前傾したクラウン(山部)と、短い前びさしが特徴とされる帽子。
本来は狩猟(ハンティング)用の帽子として用いられたもので、日本ではハンチング、鳥打ち帽と呼ばれる。
ハンティングキャップのクラウンは、1枚の布や革でできた一枚天井か、または頭頂部をボタンで留めた6枚、8枚はぎで作られることが多い。
パナマハット
パナマハットとは、中米産のパナマ草の若葉を細く裂いて日にさらし、それを手で密に編んだ盛夏用帽子を総称したもの。
クリーム色で、中折れ帽やカンカン帽など様々な種類がある。
パナマ帽という名称は出荷港がパナマ市であることに由来するとされているもので、その起源は14世紀中頃とされている。
ビギン
ビギンとは、赤ちゃんなどが用いる頭にフィットした帽子のこと。
頭巾(ずきん)のようなデザインで、頭全体を覆い、顎の下で共布の帯紐(おびひも)を用いて留めるデザインのものが一般的。
ビギンという名前は、フランスのベギーヌ教団の尼僧が用いた、ベギンという頭巾に由来しているものとされる。
ピーターパンハット
ピーターパンハットとは、イギリスの幻想劇「ピーターパン」の主人公がかぶっていたことから由来するもので、大きな鳥の羽を付けた、つばがなく頭にフィットした袋状の帽子のことを指す。
円錐形で、つばが付き後ろに反り返った帽子もある。
ファティーグハット
ファティーグとは、軍隊での「作業」という意味をもつもので、ファティーグハットは作業帽を指すもの。
カーキ色の綿布を用いた6枚はぎ型のクラウン(山部)を特徴としたものが一般的で、六つはぎ帽子と呼ばれる場合もある。
ファティーグハットをモチーフとした登山帽やレインハットなどもこの名称で呼ばれることがある。
フロッピーハット
フロッピーハットとは、1枚のフェルト地で作られた、幅広のブリム(つば)を特徴とする帽子。
フロッピーとは「はためく」という意味を持つもので、帽子をかぶった様子から由来している。
また、このブリムを短くし、デニムなどのカジュアルなつぎはぎから成る帽子のことを「フロッピーキャップ」と呼ぶ。
これは、チューリップキャップ、チューリップハットと呼ばれる場合もある。
ブルトン
ブルトンとは、フランスの「ブルターニュの人」という意味を持つもので、ファッション用語では、彼らがかぶっていた帽子からの名称を指す。
フェルト製で、前ブリムが上向きに折り帰った形が特徴として挙げられる。
英語では「ブルトン」と呼ばれる。
ヘルメット
ヘルメットとは、本来は兜(かぶと)を意味するもので、中性の騎士が防御用としたものだが、現在では衝撃などから頭を保護する目的で用いられる頑丈な作りのものを総称して使われることが多い。
作業現場用のヘルメット、オートバイ用のヘルメット、自衛隊や軍隊で用いられるヘルメットなど、そのデザインや種類は様々。
ベレー
ベレーとは、頭頂部に短いつまみのようなものを付けた、丸くて平らな縁のない帽子のことを指す。
一般的には「ベレー帽」の名前で知られており、男女ともに幅広くかぶられている。
柔らかい素材で作られることが多いが、アメリカ陸軍特殊部隊の緑色のベレー帽(グリーンベレー)なども有名で、様々な種類がある。
ベースボールキャップ
ベースボールキャップとは、野球帽のことを総称したもの。
スポーツキャップの一種で6枚はぎなどの丸帽型が特徴として挙げられる。
後部にはサイズを調節するための止め具が付けられている。
ホンブルグハット
ホンブルグハットとは、シルクハットに次いでフォーマルな帽子とされている紳士用の中折れ帽のことを指す。
ブリム(つば)が両側で反り返り、クラウン(山部)の中央に折り目が付けられるデザインが特徴とされる。
固いフェルト地で作られることが多く、ドイツのホンブルグで製造されたことから「ホンブルグ」という名前が付けられたとされている。
ボンネット
ボンネットとは、後ろからかぶる形式の帽子を総称したもの。
顔を縁取るように額を見せてかぶり、あご紐が付けられたデザインが特徴的で、一般的には前部に長いひさしが付く帽子が知られている。
ポークパイハット
ポークパイハットとは、クラウン(山部)の天井が平らで、へこませた形をした紳士用の帽子。
お菓子のポークパイ(肉入りパイ)に似ていることに由来するもので、後ろに2本の長いリボンを垂らす場合もある。
本来はテレスコープハットと呼ばれる、中央を丸く盛り上げたクラウン(山部)を特徴とするものを指した。
ポークボンネット
ポークボンネットとは、ブリムが前方の突き出たデザインが特徴のボンネット型の婦人帽のことを指すもので、「ポーク」は「突き出す」という意味を持つ。
19世紀の救世軍の婦人士官が用いていたことで知られる。
「カポート」と呼ばれることもある。
モッズキャップ
モッズキャップとは、1960年代半ばに流行したモッズルックに見られる帽子のことを指す。
ダッチボーイキャップ(オランダの船員帽)をモチーフに作られたもので、しっかりとしたひさしと柔らかい印象のクラウン(山部)を特徴とする。
モントゴメリーベレー
モントゴメリーベレーとは、第2次世界大戦中、イギリス軍第3師団長であったバーナード・ロウ・モントゴメリーが愛用した大型のベレー帽のことを指し、モンティベレーと呼ばれる場合もある。
バスクベレーよりも大きく、前面に連隊の勲章が飾られる。
また、モントゴメリーは軍人として初めてダッフルコートを着た人物としても知られている。
ライディングキャップ
ライディングキャップとは、乗馬用の帽子を総称したもの。
黒のベルベットやバックスキンで作られた長めの前びさしが付いた丸型の帽子を指すことが多い。
落馬の際に頭部を保護するため、ヘルメット式の頑丈なつくりになっている。
ラスタ帽
ラスタ帽とは、レゲエを好む若者を中心に普及しているニットキャップのことで、赤色、黄色、緑色の3色が用いられている。
この3色はラスタカラーと呼ばれており、これはジャマイカの国旗から由来している。
ラスタとは「アフリカ快気思想(rastafarian)」を省略したもの。
ワッチキャップ
ワッチキャップとは、本来は漁師が仕事の際に用いていたものを、水平の艦内帽として用いるようになったもので、ニット製の頭にフィットしたデザインのものの総称。
正式には「ウォッチ(見張り)キャップ」と呼ばれるが、日本ではなまって「ワッチキャップ」と呼ばれる。
一般的には目が詰まったゴム編み製のもので、下縁を深く折り返してかぶられる。
山高帽子
山高帽子とは、男性の礼装用帽子の一つ。
クラウン(山部)が高く丸みを帯びており、ブリムがやや広いことが特徴として挙げられる。
日本でも、明治時代には紳士のスタイルとして取り入れられた。
正ちゃん帽
正ちゃん帽とは、頭の頭頂部にポンポンの飾りを付けた毛糸の帽子を指す。
大正末期の漫画「正ちゃんの冒険」の主人公がかぶっていたことから付けられた名称で、子供用の防寒帽として用いられていた。
現在は、世代を問わずにファッションの中に取り入れられている。
角帽
角帽とは、アメリカやイギリスの大学などで儀式が行われる際にかぶられるもので、一般的には卒業式などの場面でかぶられている帽子として知られている。
頭に乗せる円形の帽子の上に、正方形の水平なボート状のものが頭頂部に付けられ、その中心から房(ふさ)が垂れ下がったデザイン。
英語ではモーターボートキャップ、カレッジキャップ、トレンチャーキャップなどと呼ばれる。
麦わら帽子
麦わら帽子とは、麦わらで作られた帽子を総称したもので、英語では「ストローハット」と呼ばれる。
日本では、麦稈真田(ばっかんさなだ)が一般的に知られており、これは麦わらを漂白(または染色)して平らにし、真田紐のように編んだものを指すものである。
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